掌編小説ノート

3分で読める、お手軽ストーリー

2017-07-19から1日間の記事一覧

潜伏と逃亡の人生

ある寒い夜、暖房もない真っ暗な家の中で、男は缶詰を開けて、それを夕食の代わりとした。男は人目を避けて電気も付けずに、暗闇の中一人寂しい夕食の時を持った。 そもそも、この家は電気が付かなかった。この家は、本来住む者のいない家だった。この家の主…