掌編小説ノート

3分で読める、お手軽ストーリー

2017-07-12から1日間の記事一覧

知らぬは目利きばかりなり

ある街の骨董屋の旦那は、大変な目利きで、皆から尊敬され、商売も上手くいっていた。 旦那には一人娘がいた。器量がよく、頭のいい娘だった。娘は父を尊敬していて、仲のいい親子だった。娘は二十歳になったころ、父親の弟子にあたる若者と結婚した。この師…